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ブルートレインブームから約20年。
当時まだ現役だった20系は姿を消し、最新車輌であった24系25形も数を減らし、残った車輌もその多くは改造されて僅かになった夜行列車の運用についています。
ここで自分が乗った14系・24系寝台車について思い出してみます。
1985年の「利尻」を皮切りに「大雪」「まりも」「出雲」と乗り1998年の「瀬戸」が最後です。こうやって列車名を挙げていくとその折のことが思い出されます。
今それらの列車はといえば、「まりも」だけが特急化されキハ183系連結と言う形で定期運用を残すものの、「利尻」は臨時特急、「大雪」は特急「オホーツク」の臨時、「出雲」「瀬戸」は寝台電車化されて客車列車としては消滅してしまいました。
今日において夜行列車で行こうなどという考えは、「カシオペア」などの特別な列車で無い限り一般の人々の頭の中には浮かんでこないでしょう。鉄道好きの私であっても、家族旅行の際に夜行を使おうと言う考えは、短い休みを有効に使うことを第一義にすれば抑制せざるを得ません。せいぜい利用できるのは、まず実行不可能な一人旅程度ということになります。
既に普通客車列車がJR線上から消え、夜行列車も価格面で太刀打ちできない高速バスに押され、また新幹線網の充実により数を減らし続けています。その僅かな列車のために、機関車を整備し機関士を養成するのはJR各社にとって少なくない負担なのでしょう。利用率が低い列車を廃止し、それで浮いた状態の良い車輌を残った列車に回すといった減量策を採るのも、個人的には非常に残念な事ながらもその理屈は分かります。
私に出来ることは、彼らが残された時間の中で、出来るだけ長く走り続け、そこで多くの人を運びその人々の思い出の中に残ることを祈るのみです。
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